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『人生最後の食事』デルテ・シッパー著

  • 執筆者の写真: 真事 田中
    真事 田中
  • 2015年11月23日
  • 読了時間: 1分

更新日:2020年3月22日


 人生最後の日々を送るために、あるホスピスに入所してくる人たちと、ホスピス専属シェフの日常を描いたノンフィクション。命尽きる最後の一食まで、少しでも人間らしく豊かに生きてもらうために、シェフは渾身の力を奮い料理をつくる。

 「生きるために食べるべきで、食べるために生きるべきではない」とソクラテス先生は言ったそうだが、この本を読むと、「いや、食べるために生きるのもあり」そう思わせられる。人は生きるために食べるし、食べるうれしさを堪能するためにも生きている。もちろん「飲む」ためにも。


 
 
 

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